澪標高等学校

地理・地学・駅スタンプなどについて徒然なるままに記しています。

議論 9月入学論

 地理研究部においても、もちろんのことながら現在は活動していない。そうした中で、受験生である穂高と美咲が9月入学について話している。

 

9月入学の前に

穂高 「ここまで入試制度に翻弄された学年も珍しくないか?」

美咲「そうだよね、英語の外部試験も、受けられる人は記録には残らないもののバンバン受けられるのに、ど田舎や貧乏な家庭だと一回しか受けられない。」

穂高「しかも、違う検定同士比べるのにも限度がある。機関によって全然違う。」

美咲「これに加えて国語と数学は、某漫画のダイレクトメールが有名な会社との癒着がバレて記述式は中止。」

穂高「某文科省の大臣がやってしまったからな。」

美咲「『身の丈に合わせて受験しろ』ってね。受験は平等である筈だが、それを認めないのはおかしい。貧乏な家庭では貧乏のままで終われ、と言う気かいな。」

穂高「そこに新型コロナウイルス(COVID-19)が襲来。」

美咲「まさか高3に上がる手前でこうなるとは...」

 

9月入学

穂高「で、澪標高校では校長先生が辣腕だからオンラインで授業してるけど、隣の八洲高校ではそうもいかない。友達があそこに通ってるけど、あそこは校長と教員の双方がICTに相当疎いそうだ。」

美咲「まさか、1学期はずっと休校、と言う気なのかな。」

穂高コロナウイルスの流行具合にもよるが、我が大阪では暫くは厳しそう。」

美咲「澪標と八洲で学力差が極端に開きそう。」

穂高「偏差値も進学実績も同じくらいの進学校のはずなのに。」

美咲「ほんとにそう。そこで永田町や霞が関で9月入学の議論が再燃したわけだ。」

f:id:miotsukushiQ:20200506012351j:image←永田町。
f:id:miotsukushiQ:20200506012346j:image霞が関

穂高「全国一律に令和2年度を9月から振り出しに戻ってやるわけで。我が国では米作に年度を合わせたから4月始まりが明治以降綿々と続いているが、麦作が主流の欧米では9月が一般的。中国は華北が麦作華南が米作降水量1,000mmの位置にある淮河を境目にしているけど、首都が北京なのも影響しているかと。」

美咲「さらっと地理ネタが登場。で、9月入学にすると日本人が年度のズレがなくなり留学しやすくなり、外国人の目もより一層向くかもしれない。近年、京大や阪大では9月から3月までの時期に留学生に日本語の教育を行っているそうだ。」

f:id:miotsukushiQ:20200506012100j:image←京大。f:id:miotsukushiQ:20200506012229j:image

          阪大↑

穂高「一方で、教授・研究者たちにとっても我が国の大学の方に向く可能性が高くなる。」

美咲「ベクトルが違うが、私が思うのは最近経団連も新卒一括採用に拘らなくなってきている、ということ。」

穂高「ということは、この辺りの世代はかつてのやり方があてにならないわけではないか。」

美咲「そういうこと。だから今からでも遅くない。初年度たる今年度に限っては来年の8月までとするのはどうだろうか。」