地理研究部1 地球の姿
標高分布
穂高「なあ伊吹、地球の陸と海との比は7:3なのは有名な話だけど、北半球と南半球ではその比はどうなっているか知ってる?」
伊吹「北半球は2:3,南半球は1:4らしい。」
穂高「案外北半球であっても水陸比は逆転しないものなんだ。」
伊吹「で、その陸地の標高の分布がどうなってたっけ?アジアでは4000m以上の比率が地区別(アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米、オセアニア、南極)で最高みたいだけど...」
穂高「それでも5%だったりする。一方、ヨーロッパにはなかったりする。」
伊吹「最高峰がモンブランだからね...」
穂高「そのかわりヨーロッパには200m以下の平地、500m以下の土地がかなり多くてこれだけで3/4を占めている。」
伊吹「だからヨーロッパでは農業が盛んな国が多いんだね。」
穂高「その通り。小麦や野菜がそれに該当している。もちろん、畜産もそうだ。」
伊吹「あっ、高いところが多いと言えば、南極もそうだね。」
穂高「まああれは氷河がとんでもなく分厚いから、というのもあったりするけど。1,000-2,000mの土地は23%,2000-4000mは64%と、1000m超えが9割を占めているほどだ。」
伊吹「それと対照的なのは、南米だったっけ?」
穂高「大正解!でも、オセアニアも大概だな。大陸別高度表における見分け方は、南米は低地が多いがアコンカグアみたいな4,000m以上の高山も少しある。でも、オセアニアにはそれらもない。9割を1000m以下の土地が占めていて、200-500mが4割と結構あるのも注目。このへん。」
伊吹「あとはアフリカ。」
穂高「アフリカは地図帳で見ればわかるが、標高的には緑が少ないけど茶色が多いことからもわかるとおり台地が多い。500-1000mが3割あってめちゃくちゃ広く分布している。」
伊吹「で、北米は?」
穂高「余り物で決まり、でもいいがアジアと分布が似ていて4000m以上がほとんどないことで、かな。」
まとめ
・アジアは4000m以上で見分ける。
・ヨーロッパは200m以下の平地が自慢。
・アフリカは台地が多いから、200-1000mの範囲が多い。
・オセアニアは島だらけなので、2000m以上は皆無に近い。
・北米は3000mまで満遍なく分布。アジアと酷似。
・南米はギャップがある。200m以下も4000m以上もある。
・南極は1000m以上がほとんどだが、これは氷河のおかげ。