地理研究部6 ケッペンの気候区分-1
穂高「なあ伊吹、いま授業の方でもケッペンの気候区分をやっているらしいな。」
伊吹「ああ、やってるよ。」
穂高「で、大文字のABCDEの意味はきっちり覚えてる?」
伊吹「え、Eは寒帯、Dは冷帯、Cは温帯、Bは乾燥帯、Aは熱帯でしょ。」
穂高「その通り。では、ここではEとBから先に見ることにしよう。」
伊吹「ETはツンドラ気候、EFは氷雪気候。」
穂高「正解。で、それらの条件はなんだろうか。」
伊吹「ETの条件は、最高平均気温が0-10°Cであること。」
穂高「それが正解、雨量に関する条件はない。後者についてはEFにもあてはまる。」
伊吹「ETに当てはまる箇所は極地付近に集中しているはず。」
伊吹「カナダのイカルイトのものを持ってきた。」
穂高「どの指標を見ればいいだろう。」
伊吹「月の平均気温の最高値。」
穂高「正解。」
伊吹「これが0-10°Cであるから、ツンドラ気候(ET)となる。」
穂高「そういうこと。」
伊吹「これは南極の昭和基地のもの。」
穂高「ああ、これは平均気温が夏だろうが氷点下。」
伊吹「よって氷雪気候。」
穂高「大正解。寒帯についてはバッチリだね。」
伊吹「そうなる。」
穂高「次に冷帯についてみていこう。」
伊吹「記号でいうとD。」
穂高「そうなんだけれど、実際にはDf,Dwの2通りある。」
伊吹「Dwの方はシベリアだけにしかみられない気候だね。」
穂高「そうだから地理の試験に狙われてしまう。」
伊吹「オイミャコン村。エクメーネでは世界一寒さがきつい。」
穂高「そりゃそうだ。ここでは、ノルウェーのハンメルフェストについて見ていこう。」
伊吹「スウェーデンのキルナの鉄山からとれる鉄の輸送に使われてる港だね。」
穂高「そう。ここには暖流である北大西洋海流があるから。世界最北の不凍港になる。」
伊吹「上から気温の最高記録、平均最高気温、1日の平均気温、平均最低気温、気温の最低記録、平均降水量になる。」
穂高「このうち、どれを見れば良いだろう。」
伊吹「平均最低気温が10度以下。」
穂高「大正解。」